iGalvanic3.0とは何か?
iGalvanic3.0は、すべてのコンピューター・オーディオファイルのためにUSBオーディオの品質を高める、「すべてが揃った」ソリューションです。
1) REclock2/ REgenerate2/ REbalance2 + オーディオファイル・グレードのUSB3.0/2.0ガルバニック・アイソレーション +
2) 超低ノイズのUSB電源*
*ノイズの測定値は、500mAの負荷で0.5μV(0.0000005V)です。iFi製以外のUSB機器をはるかに超えています。これに勝るのは、micro iUSB3.0だけです。
コンピューター・オーディオ・システムの音質を高める、ゼロから開発された、専用の、スタンドアローンのソリューションなのです。
iGalvanic3.0はどういう場合に有益か?
コンピューター・オーディオにUSBを使用しているすべての人にお使いいただけますが、もっと具体的に言うと、iGalvanic3.0は以下の場合の理想的なソリューションになります。
1. グラウンドループ(アースループ)を遮断したい場合
2. 高速なUSB伝送を必要とするアプリケーションで、ノイズが合体するのを避けたい場合
こうしてiGalvanic3.0は、USBデジタル・オーディオ・システムから最高の音質を引き出すことが求められる録音スタジオに至るまで、コンピューター・オーディオファイルのための完璧なソリューションとなっているのです。
並外れた性能を持つ部分もあります
iGalvanic3.0には、他の機器では凌駕できないだろうと私たちが考えている、3つのスペシャルな側面があります。
i. ガルバニック・アイソレーションの前後にREgenerate2 / REclock2 / REbalance2を「ダブルで」装備
ii. iFiのUSBプラットフォーム上でUSB3.0及びUSB2.0のガルバニック・アイソレーションを実現
iii. PanasonicのOs-Conを使用した、パワー・ステーション・ステルス・コンバーターによる超低ノイズ・オーディオファイルUSB電源
以上がiGalvanic3.0の3つの際立った特徴ですが、さらなる特徴も備えていますので、もっと詳しく述べることにしましょう。
REclock2 / REgenerate2 / REbalance2を「ダブルで」
iFiでは、iUSB3.0機器の開発中から、USB信号(及び電源)を改善するためのトップクラスの社内ノウハウを持っていました。iGalvanic3.0にはこれが反映されています。すべてのデータフローが、iGalvanic3.0の精密なマスタークロックシステムによって再生成されるということです。 私たちはそれだけにとどまりはしませんでした。iGalvanic3.0のREgenerate機能が1ステージだけのものと2ステージのものを使って、社内および社外で試聴を行った結果、だれもが2ステージのものを好むことがわかったのです。 iGalvanic3.0は、1ステージだけにとどまるのではなく、(ガルバニック・アイソレーションの前段と後段に)2つのステージを持っているので、「REgenerate2/REclock2/REbalance2」と表記しています。それは、他の商用機器を「はるかに超えた」ものなのです。 これを実現するには余分な費用がかかることは明白ですが、私たちが知る限り、iGalvanic3.0はREgenerate2/REclock2/REbalance2機能を「ダブル」で備えた唯一のガルバニック・アイソレーション機器です。私たちの基準においては、これが「唯一の」方法だったのです。
すべてが新しいUSB3.0ガルバニック・アイソレーション「及び」USB2.0ガルバニック・アイソレーション
iGalvanic3.0は、USB3.0ガルバニック・アイソレーションを実現する、世界で唯一の製品です。伝送ラインと受信ラインがそれぞれ独立しているので、大量のデータを扱う際にはUSB2.0よりも優れており、将来的にも長く使い続けることができます。 iGalvanic3.0は、プロ用のオーディオ用途(USB2.0だと、マルチチャンネル録音において帯域が「飽和」してしまう)にも適した、唯一のガルバニック・アイソレーション製品です。 iGalvanic3.0は、USB3.0(そしてUSB2.0)に完全に準拠しているので、すべてのスピード(1.5Mbps〜5Gbps)とすべての伝送モード(アイソクロナス・オーディオ・ストリーミングを含む)をサポートしています。
iGalvanic3.0は、明確に分離した2つのガルバニック・アイソレーション・ステージを備えています。ひとつはUSB3.0用、そしてもうひとつはUSB2.0用です。これらは同じであることは「あり得ません」。基本構成が異なっているからです。
- USB3.0は伝送用と受信用のラインが独立しています。
- USB2.0はひとつのラインを共有して双方向通信を行います。
USB3.0ガルバニック・アイソレーション・ステージとUSB2.0ガルバニック・アイソレーション・ステージは、どちらもゼロから開発された、コンピューター・オーディオファイル・システム専用の(そして他では利用できない)新しいプラットフォームなのです。
USB2.0ガルバニック・アイソレーション・テクノロジー(第一世代) vs USB2.0(AMR/iFiが実現していること)
第一世代はSerDES(シリアライズ/デシリアライズ; https://en.wikipedia.org/wiki/SerDes)を基準にしています。USB信号を一度分解してから再び構築するというこの方式は、理想とはほど遠いものです。何よりレーテンシー(データ処理の遅延)が生じるからです。
AMR/iFiは、早い段階でこのSerDesプラットフォームを考察して捨て去り、まったく新しいプラットフォームを開発しました。私たちの考えでは、こちらの方が技術的に優れていると見ています。
オーディオファイル・レベルの内蔵電源部
簡易に使用できるように、iGalvanic3.0はUSBバスパワーで動作します。USB3.0ポートを使用する方が良いでしょう。そちらの方が作りがしっかりしており、電力も多く供給することができるからです(USB2.0が0.5Aなのに対して、USB3.0は0.9Aを供給することができます)。 USB3.0以上のポートで使用した時には、iGalvanic3.0は0.9Aまでの独立した低ノイズ電力を引き出すことができます。 ノイズの測定値は、500mAの負荷で0.5μV(0.0000005V)です。これに勝るのはmicro iUSB3.0だけで、iFi製以外のあらゆるUSB機器をはるかに超えています。 最終的には、リニア電源のご使用はお薦めできません。非常に高価なのに、ノイズ面ではほとんどまったく良好なパフォーマンスを示さないからです。その代わりとして、私たちはiDefenderとiPower(5Vタイプ)の組み合わせをお薦めします。システムのタイプにもよりますが、iDefender3.0とiPowerの組み合わせをiGalvanic3.0の「前後」に挿入して高電力を得ることが可能です(詳細は後述します)。
主要なハム源に対するGroundLink(グラウンドリンク、アースリンク)
コンピューター・オーディオ・システムはきわめて多様です。アース・システムの設計が異なれば、異なった構成が必要になります。私たちはこのことがわかっているので、iGalvanic3.0は真摯なコンピューター・オーディオ用途専用に開発しました。ハム音やバズ音の問題を解消するために、様々なグラウンド/アースの構成に対応することができるのです。端から端まで、「ゼロから設計された」ものなのです(私たちのGroundLinkは、ground-up design〔ゼロから設計されたもの〕なのです…と、ダジャレを言わせてください)。
グラウンドリンク・スイッチ*はシステム内のアイソレーションを最適化するために設けられています。
フル・アイソレーション(デフォルト設定 − 中央ポジション)
DCからRFへのソフト・グラウンドリンク(アースのないシステムでハムを回避する − 上ポジション)
RFソフト・グラウンドリンク(RFアースのないシステムでオーディオの欠落を回避する − 下ポジション)
* アース/グラウンド・ループは広く見られますが、このスイッチはアースがない場合と、アースが複数ある場合の両方に対応します。 It is best to start in the center position and then to try the other settings. 中央ポジションからスタートして、その後に他のポジションを試すのがいちばん良いでしょう。
通常の接続例
※セルフパワーでなく、バスパワー駆動のDACの場合、
USB端子からの電力が不足することもあります。(詳細は後述)
iUSB3.0との接続例
以下に、iFiのiDefender、及びiPowerとの組み合わせによる、どんなシステムでも最高の状態にすることができる4つの異なった組み合わせをご提案します。
コンフィギュレーション1 - DACがセルフパワーで動作する場合。
iDefender3.0とiPowerをPC側に配置し、PCの電源を完全に切り離します。これによってPCのソフトウェア・ジッターを低減することができ、PC再生が向上します。
コンフィギュレーション2 - DACがUSBパワーで動作する場合(「高」出力のヘッドフォン出力の場合)。
iDefender3.0とiPowerをiGalvanic3.0の送り出し側に配置します。これによって通常のUSBよりも強力な電流を供給することができ、ノイズをさらに低減することができます(例:500mW以上のヘッドフォン出力を備えたDACを使用する場合)。
コンフィギュレーション3 - DACがUSBパワーで動作する場合(通常のヘッドフォン出力の場合)。
iDefender3.0をiGalvanic3.0の上流側に配置してPCの電源を遮断します。これによってiGalvanic3.0とDAC(例:iDAC2)の上流側にクリーンな電力を供給します(iGalvanic3.0の上流と下流の両方を試してみて、音の良い方を選んで接続します)。
コンフィギュレーション4 - 外付けハードディスクドライブなど、他の機器で使用する場合。
iDefender3.0とiPowerを他の機器(例:ハードディスクドライブ)で使用します。iGalvanic3.0は基本的に同様のノイズ・パフォーマンスを示します。コンピューターに接続されたハードドライブから負荷を除去します。
iGalvanic3.0は他とは比較になりません
他のUSBガルバニック・アイソレーション機器は、Full Speed(12Mbps)とLow Speed(1.5Mbps)の伝送に限定されています。
比較すると、iGalvanic3.0は次世代を代表する仕様を備えていることがわかります。遅いスピードはもちろん、USB Hi-speed(480Mbps)とUSB3.0 Super-speed(5Gbps)を伝送することができ、しかもデータと、電力&アース・ラインの両方にフル・ガルバニック・アイソレーションを実現することができるのです。 他製品がUSB2.0ガルバニック・アイソレーションで止まっているところで、私たちはUSB3.0ガルバニック・アイソレーションからスタートして、この機器にターボチャージをかけて、USBオーディオの究極にまで押し上げたのです。
1. REgenerate2/REclock2/REbalance2の「ダブル」ステージ
2. USB3.0ガルバニック・アイソレーションを実現し、それをハイパフォーマンスのコンピューター・オーディオ専用にしました。
3. 電源:ステルス・コンバーター − 全体にわたって超低ノイズの、レギュレーションされたUSBパワーを実現しました。
仕様
出力電圧 |
5V±3%(500mA負荷時 |
出力電圧 |
最大900mA |
ノイズフロア |
0.5μV(0.0000005V) (500mA負荷時) |
対応USB規格 |
USB3.0 Super-speed 5.0Gbps |
USB2.0 Hi-speed 480Mbps |
USB2.0 Full-speed 12Mbps |
USB2.0 Low-speed 1.5Mbps |
ソース機器との接続端子 |
USB3.0 Bタイプ |
デバイス機器との接続端子 |
USB3.0 Aタイプ |
入力電圧 |
DC4.5~5.5V USBバスパワー |
消費電力 |
6W以下(USBデバイスへの供給を含む) |
適合電子安全規格 |
BS 7671:2008 ELV |
最大絶縁耐圧 |
UL1577に基づき3000Vrms |
サイズ |
93(奥行き) x 67(幅) x 28(高さ) mm |
重量 |
128g |